朝な夕なに吹く風は
愛や別れのすすり泣き
切ないほどのやさしさに うつむいていた
だいきらい だいきらい と言ったのは
とまらぬ愛だと知ったから
愁いのしるし 花むしろ

せめて絡めた人肌に
指すすりあう月の夜
こんなつもりじゃなかったと 言い聞かせるの
だいきらい だいきらい 抱きしめて
恥じらい捨てて悪女になるわ
甘い果実は 罪な色

手紙書いては破り捨て
乾いた音に引き裂かれ
永久(とわ)の別れをつのる想いが 邪魔をする
キラリと キラリと 光ったのは
心に落とした宝物
いのち枯らして 花むしろ