キャベツ




肌に書いた文字は捲られて
昨日には忘れてしまう


うちにいけば行くほど
新しくなれる気がした


今の僕は出来ない
今しか出来ないことを
暖めているうちに萎れて
生ゴミにして捨てる




何度練り直しても同じ
言葉しか出てこない


何度捲り返しても
あるはずのものがない



「今はダメだ」明日にして
明日に生まれる保障もなくて



春の中身のようにスカスカに
身がしまらない夜




芯はどこへ収める?
芯はどこへ収める?