白い体と赤い服
今宵の帽子は何になる
一本二本と悲鳴を上げりゃ
魂だけが飛んでいく

隣の人は何する人ぞ
知らぬは一生命取り
幾度幾度巡り会う度
癒えぬ病に侵される

在るが定めの浮世の人は
無いなど知らぬ青二才
故に人垣真に恐るは
終わりの先の黒い虚無

驕れる人は心を知らず
卑しき人は徳知らず
生きる人等は死を知らずに
終わりへ進む生の常