君はなぜ泣いているの
切なく頬を落ちる涙
その涙を僕がふいてあげるよ
僕がいやしてあげるよ

夏の暑さをすくい取って
緑の木々を紅く染め
青い空に雲をならべて
秋の気配を醸し出す

秋の終わりは強く吹いて
わびしさを心に揺らして

僕は君を抱きしめる
君の心に寄り添うために
君をそっと抱きしめる
君が君でいられるように

君を守ってあげるから


小さな幸せはそこにあるよ
ただ気付かずに 通り過ぎているだけ
小さな幸せは作りだせるよ
前をみつめて 自分の意志で

悲しみもいつかは
幸せにかわることを信じて

僕は君のために泣くよ
ヒューヒューヒューと音をたてて
君の涙が宝石みたいに
キラリと光り輝くまで

君のそばにいるから


つらいこともあるだろう
凍えることもあるだろう
そんなときは 空を見てごらん
僕のならべた白い雲たちが
君を励ましてくれるから


僕は君を抱きしめる
君の心に寄り添うために
君をそっと抱きしめる
君が君でいられるように

僕は君のために泣くよ
ヒューヒューヒューと音をたてて
季節は移り 僕は行く
君の涙を胸に抱いて

果てしない 空のかなたへ