“Hamarさん”
微睡み消えて朝靄にさす冷たい光
静かな風と一羽の鳥が輪の中へとけ行く
色褪せてしまう世界ならば孤独のままに
帰る場所もないのに風はどこへと誘うの
深い森から聞こえる声はもう届かずに
足取り重く歩み続けるこの風を頼りに
夕暮れの街耳を澄ませば暖かな声
思い浮かぶ情景はもうなき故郷の景色
消えてゆく記憶辿るのなら孤独の中に
向かう先に求める場所は嗚呼あるのだろうか?
振り向けばもう見えぬ町並み残る寂しさ
木陰で一人膝を抱えてそよ風に吹かれる
“以下自作”
星空の下遠く輝く街の灯火
深い轍を導に辿る月明かりと共に
懐かしい唄を口ずさんであなたを想う
一人歩む孤独に寄り添う風の憧憬
花の香と響く鐘の音、赤い朝焼け
足取り軽く歩み続けるこの風を抱いて