桂離宮

あなたが愛したこの街に
思い出したく無い場所がある
二人で歩いた歴史の足跡
月は欠けるのか満ちるのか
あの屋敷から望む景色
河の流れを人手で作り
茶屋に古人の姿を見る
見る風景は窓絵のようで
幻のあなたが微笑んだ


都言葉に憧れて
居住まい正して赴けく場所です
ひとりを抱きしめ歩きたい
風雨に打たれた瓦の屋根は
褪せた私の心を映す
見つむる景色のその裏に
雅な襖絵並べたて
栄華を偲んでいるようで
砂利石波紋の絵になった

空高く飛ぶ鳥よ何を見つむるか
咲き誇る季節花何を語るのか
語り尽くせ夢 語り尽くせぬ愛