毎日忙しなく 働く蟻たち
お母さんのために せっせと働く
その傍らで サボる蟻たち
彼らは何を思って サボっているのか

1匹また1匹 食べられてく
ほら一匹また1匹 踏まれてく
それでも彼らは せっせと働く

毎日忙しなく 働く蟻たち
その身を減らして あくせく働く
その現実の中で サボる蟻たち
彼らを見ていると 死にたくなる

1匹ほら1匹 溺れてく
1匹また1匹 焼かれてく
それでも彼らは せっせと働く

いつしか周りには 誰もいない
お母さんも兄弟も
みんな みんな 居なくなり
遂には僕1人になった

宛もなくひたすら歩いてく
おっきい何かが僕を襲う
それでも僕は歩いてく
誰かのために歩いてく

足に力が入らない
視界が霞み消えていく
その時ふと僕を包むのは
白い花びらのお母さん
おやすみ