男に
「お背中、流しましょうか」
と言われた

僕は
「いえ」
と断った


男に
「お背中、流しましょうか」
と言われた

僕は
「いえ」
と断った


女に
「お背中、流しましょうか」
と言われた

僕は
「は、はい」
と頷いた


・・・
なんたる不覚 なんたる不覚
その人は 男だったのだ
男湯に女がいるはずがなかったのだ

ああ


というわけで
僕はいま

男に


背中を流されている・・・