揺れる瞼に
魔法かける

それは明日を
繋げること

すべての朝に
太陽が降る

痣のように
空を焼く

回る街の東側
カシミアの海
季節の匂い
天使たちのゆくえ

(落ちる夢のたなびく様…)
(光に触れる眠りの裏…)
時間が季節をかすめて
遠くなる速度で朝は──…

錆びた空が揺れているから
君の行方を思い出した
わたしの告げた帰り道に
ねばついた眠りが傘をさしている

電気纏い
畝りあげる

おばけ浮かぶ
指でふれる

(落ちる夢のたなびく様…)
(闇に触れる硝子の雨…!)
時間が季節をかすめて
遠くなる速度で朝は空に帰る

錆びた空が揺れているから
君の行方を思い出した
わたしの告げた帰り道に
ねばついた眠りが傘をさしている

ねむりのことが
忘れられないのは
僕も同じだ
みんな同じだ