月を眺めていたら
何故だか悲しくなったの
戻りたい無意識に伸ばした指先に
不安が募り自分の体抱きしめていた

雨宿り消えない月が
ベンチの私の影そっと照らして
寂しい見えない光りの表情が
私の胸貫いたから膝付いて泣いていた

私はだれ?水溜まりに問い掛けてみても
映るのは大粒の涙で濡れた私の顔だけで

叶うなら帰りたい
遥か天の美しき故郷へ
竹取物語私はかぐや姫じゃないのに
願うなら戻りたい
白く輝く美しき月へ
どんなに空に手を伸ばしても届かない

月を見つめていたら
吸い込まれそうになったの
会いたい無造作に伸ばした手先に
悲痛が溢れ自分の躰抱きしめていた

雨上り出たままの月が
海辺の私の影をそっと抱きしめて
淋しい掴めない光りの美貌が
私の胸射抜いたから海に大声で叫んだ

私はなに?疾風に答え問い掛けてみても
返ってくるのは切ない潮風の匂いだけで

叶うなら還りたい
月の神秘照らす海故郷へ
人魚物語私はマーメイドじゃないのに
願うなら眠りたい
白く煌めく月のベッドで
どんなに空に手を伸ばしても飛べない

私はだれなの?気付けば歌い続けていて
いつか届くといいな遥かな月の世界まで

叶うなら帰りたい
遥か天の美しき故郷へ
竹取物語私はかぐや姫じゃないのに
願うなら戻りたい
白く輝く美しき月へ
どんなに空に手を伸ばしても届かない

叶うなら還りたい
月の神秘照らす海故郷へ
人魚物語私はマーメイドじゃないのに
願うなら眠りたい
白く煌めく月のベッドで
どんなに空に手を伸ばしても飛べない