ドツテテドツテテ、ドツテテド、
でんしんばしらのぐんたいは
はやさせかいにたぐひなし
ドツテテドツテテ、ドツテテド
でんしんばしらのぐんたいは
きりつせかいにならびなし。

ドツテテドツテテ、ドツテテド
二本(ほん)うで木(ぎ)の工兵隊(こうへいたい)
六本(ぽん)うで木(ぎ)の竜騎兵(りうきへい)
ドツテテドツテテ、ドツテテド
いちれつ一万(まん)五千人(せんにん)
はりがねかたくむすびたり

ドツテテドツテテ、ドツテテド
やりをかざれるとたん帽(ばう)
すねははしらのごとくなり。
ドツテテドツテテ、ドツテテド
肩(かた)にかけたるエボレツト
重(おも)きつとめをしめすなり。

ドツテテドツテテ、ドツテテド、
寒(さむ)さはだへをつんざくも
などて腕木(うでぎ)をおろすべき
ドツテテドツテテ、ドツテテド
暑(あつ)さ硫黄(いわう)をとかすとも
いかでおとさんエボレツト。

ドツテテドツテテ、ドツテテド、
右(みぎ)とひだりのサアベルは
たぐひもあらぬ細身(ほそみ)なり。

ドツテテドツテテ、ドツテテド、
タールを塗(ぬ)れるなが靴(くつ)の
歩(ほ)はばは三百(びやく)六十尺(じうしやく)。

ドツテテドツテテ、ドツテテド
でんしんばしらのぐんたいの
その名(な)せかいにとゞろけり。