ある日、みずかがおうちの中をたんけんしていると小さなまどを見つけました。
おや?まどの向こうにはだれかいるようです。
まどに近づいてみると女の子がいました。
みずかはほほえみました。
すると、まどの向こうの女の子もほほえみました。
みずかはまどをとんとん、とたたきました。
すると、まどの向こうの女の子もとんとん、とたたきました。
みずかはお友だちができてうれしくなり、いっしょににらめっこをしてあそびました。
にらめっこをしていると、まどのむこうからもう一人だれかが来ました。
「みずか、ごはんよ」
あれれ?おかあさん?
うしろをふり向くと、おかあさんがいました。
「またあそぼうね」
「またあそぼうね」
それから来る日も来る日も、小さなまどの女の子とあそびました。
ある日、おかあさんがそのまどについておしえてくれました。
「これはかがみっていうの。見えてるのは自分のすがたよ。」