吹かれるままに
夢中になって
砂の上で、お別れ
気がつけば
眺めていた離島から
住み慣れた場所が
見慣れない型で
海を漂っている

顔も合わせないまま
暖かな日に
ホロリと落ちる砂
自分が作った海に
もまれ
知らず知らずに
隠した鍵を探し
諦めたり、もしかしたらで
そのうち何を探していたかも
忘れて、追い払うんだね
眠るように、飛ばさる
どこに、帰ったらいい

風は吹かない