「深い深い海の底に 一人の賢者がおりました。
  彼はその暗闇の中で 物語を読むのが好きでした。」

いずれは消え行く命なれど そこに生が在る限り
人生(モノガタリ)は紡がれる ただそこに爪痕を残して

終わりが来ない物など 誰も見向きはしない
終わりがあるからこそ 儚い生が輝くのだと

人も犬も足元の 虫けらでさえも
生きる意味があるのなら 私はそれを繋ぎたい

生命よ強くあれ いつかは来たる終わりのその日まで
生まれて落ちて 生きて死んでの螺旋の中で