特急列車が通過する 小さな無人駅
青空の夏の下で みつけた小さな物語


手のひらの小説を ひと口でほおばって
わけもなく いいねを連発
ほどなく あくびの炎

やぶに消えた犯人
盗んだ物は おさかな
土に落ちた葉っぱが
ときおりクロール

ノートに書かれた真実
読者は 風だけ

特急列車が通過する 無人駅のホームで
遠くから聞こえる 波の音に耳をすませて

夢たちが楽しく 恋のうたを歌ってる
青空の夏の下で 僕も一緒に歌うよ

君のことを想いながら


新月の夜に君から電話
なけなしの恋が騒ぐ
ほっぺをつねってみる

イテテテテテテ
イテテテテ・・
なに このマンガみたいな展開は?

ノートに書かれた真実
読者は もういない

最終列車が出てゆく 夜の無人駅
君と二人で 手をつないで歩いていく

星たちがやさしく 道を照らしてくれる
満天の星の下で 恋のうたが聞こえるよ

君と一緒にいる喜び


はかない夢を 消さないで
ろうそくを 吹き消すみたいに


風の強さに戸惑う 夜の公園で
波の音に重ねて 僕の想い君に伝える

満天の星たちが 恋のうたを歌ってる
君は笑みを浮かべたまま ただ海を見ていた

満天の星たちが 恋のうたを奏でてる
星に輝く君は まるで星のお姫さま


君は星のお姫さま 憧れのお姫さま
まばゆい光に包まれて 僕を抱きしめる

君は星のお姫さま 天からのお姫さま
どうか宇宙(そら)に還らないで
ずっとそばにいて


夢よ 覚めないで…