誰にも言えない事がある
明け方に帰宅する足は浮腫んでる
倒れ込む体は情報に支配され
瞳をわざと手の平で隠す
 
誰にも言えない事がある
呟いた独りごと愚痴を含んでる
塞ぎ込む心は同情を嫌うから
人差し指をくちびるに当てる

誰も知らない世界に居るのに
誰も知らない所に行きたい
そう思ってしまう
いつも楽しい世界に居るのに
いつも愛しい貴方に会いたい
そう思ってしまうのは
間違いに気付いてるから



誰にも言えない事がある
聖域は閉ざされた夜に悩んでる
潔くなれたら正常に戻るのに
怯える声は貴方へと向かう

目には見えない鎖に縛られ
目には見えない自由を探して
そう眠ってしまう
思いコロして偽る秘め事
重い鉛で仕上げた十字架
そう背負ってしまうのは
幸せになるための糧



誰も知らない世界に居るのに
誰も知らない所に行きたい
そう思ってしまう
いつも楽しい世界に居るのに
いつも愛しい貴方に会いたい
そう思ってしまうのは
間違いに気付いてるから



過去の自分を消したり
出来ないけれど

泣いた時間を消したり
出来ないけれど

綺麗な青空に微笑む日
愛する人と手を繋ぐ