まるで時の運河
目の前で名もない時間が思い出を運ぶ
朝に消える星座
時が来て二人は他人になることを選ぶ
もう君を名前で呼ぶことはない
そんな二人の明日が終る時
新しい今日が目を覚ます



それは愛の岸辺
大切に育てたつもりの恋愛の寿命
帰る場所を無くし
音もなく二人は期限が来た事に気付く
もう君の名前を呼ぶことはない
ペンで書き込む見慣れた細い文字
美しい過去を塗り潰す



深い海は銀河
名前さえ知らない漂う惑星が泳ぐ
時は顔を変えて
色のない気持ちが二人のもつ距離を奪う
もう君の涙を拭くこともない
そんな二人がリングを外す時
懐かしい靴で歩きだす