見下ろす街は静かなざわめきで
ガラスの花も小さく消える
子猫が時間を知らせにくる
一人の朝は曇り空がよく似合う
石畳を濡らす雨は
この都会のノイズをひと時でもかき消してくれる
大都会のピースに紛れ歩くひとり街角



明日の手前で戸惑う揺らめきも
嫌いになれる理由を探す
湿度も気温も不快指数
二人で見てた晴れた空を見失う
いま心に落ちる雨は
この思いのサイズをひき伸ばしてびしょ濡れにしてく
お気に入りのピアスに涙色の言葉を添えて


記憶を剥がす
痛みにかわる
君が過去になる
君のいない街で眠る
君がいた街で生きる

日付が変わる
痛みがつづく
キスが嘘になる
君のいない街は飾る
君がいた街とRaindrops