雨の匂いとアルコールに浸された 日々のカタチ
月明かり 照らされた手が銀の光を放つ

永遠に包み込まれた あたたかな繭の中へ
柔らかく突き刺した羽 広げ 飛び立つ背中


外れない仮面を素顔と呼んだ
ハリボテを伝う涙
君の抜け殻を抱えて歩いた 午前2時


夜明けまで二人きり星のゆくへを追いかけた
街角に点した灯を繫いだ 星座の窓辺



鏡の中へと問いかけていた
「顔のない君は誰だ」
僕の抜け殻を慌てて探した 夢の中


はじめから僕たちの距離は離れることはない
見上げれば明るく浮かぶ 夜空に開けた窓から


誰にもバレずに覗いてみると
昔の二人に会える そんな気がして...


夢ならこのまま醒めないでいて
優しく嘘を吐いて
近づく足音 時計の針は戻せない


夜明けまで一人きり 星のゆくへを追いかけた
街角に点した灯を繫いだ 星座の窓辺